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旧会津実業信用組合 
福島県会津若松市

●再生建築を核としたまちづくり●民間建築物●1928(昭和3)●73歳

 昭和のはじめに信用組合として建てられ、その後、事務所や貸し店舗など、幾度もの用途変更を経て今に残る建物である。テナントとして入る業者が変わるたびに使い勝手をよくするため、古い部分が失われていったことを所有者の斉藤さんは悲しんでおられたが、隣接する斉藤家を見せてもらうと、その気持ちが良く分かった。広い住宅だが、まるで新しくした部分が見当たらなく、建てられた当時のままの住居が残っていた。絶えず丁寧に手入れされていた様子がうかがえた。

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詳細
所有者の変遷 斉藤家
設計者、施工者、
その他情報
様式、特徴 外観を西洋石造風にした総2階建ての建物で、正面に信用組合時代の「信」というマークが見える。また、1階には銀行時代の名残を伺わせるカウンターもある。
構造 RC造
建物の使われ方 会津実業信用組合(銀行)→縫製会社→画廊工房 中藤→貸店舗(印刷会社が借用)
年間利用者
歴史、変遷 会津実業信用組合は大正12年5月1日、斉藤鉄次氏により創業された。現在は、貸店舗で印刷会社が借用している。以前は、切り絵工房が、それ以前は縫製会社が使用していた。隣接する所有者の居宅も歴史的な建物である。
地域の思い
再生の目的 個人の要望、その土地固有の景観維持
保存・再生活用
に至る経緯、
地域の意見
所有者は解体も考えたが、ヨーロッパへ旅行に行った時に、古い建物が連なる街並を見て、この旧会津実業信用組合も残そうと考えた。
手本事例
機能・用途の変更
のための
改修操作
・構造体/補強は特になし。
・設備/事務所にするため電気、水、ガスなどの設備はすべて後で取り付けた。
・内部/内壁、天井の塗り直し。事務所部分とゲストルームを仕切るため間仕切りを設置。階段部分を間仕切りで独立させた。(空調の関係で)
・外部/昔は窓が上下式のものであったが、昭和52年頃、窓を現在のアルミサッシュに取り替えた。玄関の庇を木製の柱で支えて補強した。
法規クリアの
ための改修操作
建築の歴史や
記憶を残すために
保存したもの
・構造体/外部に見られる構造体は全て手をくわえず保存。
・外部/外壁は手を加えず保存。
・内部/2本の柱はそのまま保存。信用組合時代のカウンターも保存。大金庫は現在も使用している。なるべく昔のまま保存したいという所有者と、新しい方がよいというテナント業者ともめたこともあった。
改修にあたって
現場で発見した
苦労など
改修当時の
法規との関係
文化財等の指定
事業費
補助金
改修後の声/
今後の展望
瓦がずれてきた。
その他 ・会津の歴史の街づくり事業調査対象
・平成10年度近代和風建築物に選定
・歴史的景観指定建造物(平成12年度指定)
参考資料
           
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