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福岡河岸記念館(旧回漕問屋福田屋)
埼玉県上福岡市福岡3‐4‐2

●住居建築の保存(凍結的)●公共建築物●1870(明治初期)頃●約130歳

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詳細
所有者の変遷 福田屋→上福岡市
設計者、施工者、
その他情報
様式、特徴 切り妻造瓦葺の建物。明治初期の建築で店舗と住居部分を併用していた。店舗は舟問屋としての丁場・金庫部屋などを備えた間口六間の店構えで、出入り口に四間のひとみを架け渡した明治期商家の特色を保持している。一階は、二列三段の六つ間取りで、丁場と金庫部屋の他、その背後に生活空間としての中の間・おく・仏の間・茶の間を設けている。
構造 木造
建物の使われ方 修理、復元整備した建物は、平成8年に福岡河岸記念館として開館し、地域の発展と河岸場舟運の面影を残す舟問屋の建物として、一般に公開している。
年間利用者 約3,500人
歴史、変遷 福田屋は、江戸耳朶移行期の天保2年(1831)から明治のおわり(1911)まで、福岡河岸で回漕業と肥料・薪・農産物の仲買い商として大いに繁栄した問屋であった。明治27年(1894)の屋敷図によると、福田屋の屋敷には13棟もの家屋および蔵が築かれていた。さらに明治42年(1909)の屋敷図では、新たに5棟が建てられており、その中には福田屋の当主十代星野仙蔵が館長をつとめた福岡名信館の剣道場も含まれていた。現在では十数棟もあった建物の内、土蔵や付属建物の大部分は取り壊され、主要な建物である母屋・台所、離れ、文庫蔵の3棟が残っている。
地域の思い 福岡河岸の歴史が感じられる建物で、貴重な文化財である。建築物として貴重であると共に、舟運を通じて現代社会で忘れがちな川や自然の利用を再考させられる歴史的な建物である。町の経済の発展の基礎になった郷土の先人達を想起させられる建物である。
再生の目的
保存・再生活用
に至る経緯、
地域の意見
手本事例
機能・用途の変更
のための
改修操作
雨漏り等によって腐っていた不材を撤去
法規クリアの
ための改修操作
市指定文化財の調査とともに、指導の元で防火水槽や避難経路の設置、礎に主柱を立てる基礎をベタ基礎とし有る程度の耐震性を確保した。学習スペース、休憩施設がない。また、駐車場が狭いため大形バスの乗り入れが難しい。
建築の歴史や
記憶を残すために
保存したもの
改修にあたって
現場で発見した
苦労など
改修当時の
法規との関係
文化財等の指定 市指定文化財
・利点:地元住民の学習効果向上、文化的な意識が芽生える。
・不利点:改変しないことを基にしているため、周辺環境の整備が想うようにできない。
事業費 390,193,000円
補助金 彩の国づくり推進特別事業費補助金/48,925,000円(12.5%)
改修後の声/
今後の展望
周辺の修景整備工事を行い、福岡河岸地区周辺を一体的に整備していくことが課題となっている。
その他
参考資料
           
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