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旧宇田川家住宅
千葉県浦安市堀江3-4-8

●古民家の保存●公共建築物●1869(明治2)●132歳

 使い続けることによって建物は残る。
事例集を編集し始める頃から今まで、ずっとそうだと思っている。

 旧宇田川家住宅は、30年前に住居であることをやめ、調査、整備された後、観光客の来訪を待つのみとなっている建物である。見学に行こうと思えば玄関を出て1時間とかからない場所なのに、今まで見に行こうという気にはならなかった。

 案内員の方がいらしたので、家のこと、浦安のことをたっぷりお話ししていただきながら見学した。
建築当時は今と変わらず(交通の便において)東京近郊の町であったため、江戸文化の影響を各所に残している。また、明治維新後の物騒な世の中であったため、かぎの手に工夫が多かったり、いざという時に備えて、脱出口があったり、とにかく工夫の多い家だった。他にも何故か階段の入り口が目立たないようになっていたり、二段になっている押入れが可動式の家具であったり、そのセンスにいろいろ驚いた。今の世の中の規格化された家がつまらないだけで、一軒一軒大工が建てた家なら、どこかしらにあった工夫なのかもしれないけれど。

 案内係のおばさんはコタツとともに待機しているし、住まなくなった住人に代わって毎日面倒をみている。住宅街の中にひっそりと残っていて、毎日何人かが立ち寄っては帰っていく。住み続けながらの保存ではないけれど、これはいいな、と思った。建物を見る視野が少しは広がったかもしれない。


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詳細
所有者の変遷
設計者、施工者、
その他情報
様式、特徴 ・道路側に店の棟があり、後ろに居住空間がある。
・かぎの手の土間がある。
構造 木造
建物の使われ方 夏休みに小学生を対象に「昔の生活宿泊体験」を行っている。 ・季節の行事としてもちつき大会等も行っている。
年間利用者
歴史、変遷
地域の思い 宇田川家はかつて名主をつとめたことのある名家で、かつて「藤村屋」という商店をしており、営業はかなり繁昌していたといわれている。戦後は、医院を開業しており、町の人々の支えとなっていた。
再生の目的
保存・再生活用
に至る経緯、
地域の意見
旧宇田川家住宅は、建築後100年以上を経っており、周囲の地盤沈下の影響で破損も大きくなったため、保存修理を行った。
手本事例
機能・用途の変更
のための
改修操作
法規クリアの
ための改修操作
建築の歴史や
記憶を残すために
保存したもの
改修にあたって
現場で発見した
苦労など
改修当時の
法規との関係
文化財等の指定 市指定文化財
事業費 70,000,000円
補助金
改修後の声/
今後の展望
その他
参考資料
           
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