| 所有者の変遷 |
北陸電力株式会社→入善町 |
設計者、施工者、 その他情報 |
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| 様式、特徴 |
タービンや導水管がそのまま残された展示スペースは芸術的な創造力をかきたてる独特な雰囲気を漂わせており、多くの芸術作家の注目を集めている。天井高は約10mもあり、見上げれば、剥き出しの鉄骨組のトラスが工場のような様相を帯びている。 |
| 構造 |
RC造、一部鉄骨造(小屋組)、木造(資料室) |
| 建物の使われ方 |
取り壊される予定だった、黒部川第二発電所を北陸電力鰍謔闖り受け、建物のレンガ造りの外観と、内部空間をそのまま残しながら美術館として再生。天井高10mの大空間と特殊な展示スペースの空間に合わせ、独自の企画展を開催している。立体造形の展覧会を中心に年間5本の企画展と、美術以外の芸術イベント等も開催している。 |
| 年間利用者 |
約10,000人 |
| 歴史、変遷 |
入善町は黒部川流域に属しているため、黒部川の侵食、堆積作用によってできる黒部川扇状地の扇央部にあたる。そのため、河岸段丘と用水を利用した水力発電所の設置が進んだ、黒東地区には3つの発電所があり、この建物は第二発電所として大正14年に建てられた。昭和59年より始まった黒部川用水路の改修に伴い第3発電所が新しく建てられたことにより、第二発電所はその役目を終えることになる。以降取り壊される予定であった。 |
| 地域の思い |
農村地帯にレンガ造りの建物は建った当時は特異なものであったが、子供の遊び場としても親しまれており地域の景観に溶け込んでいる。 |
| 再生の目的 |
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保存・再生活用 に至る経緯、 地域の意見 |
老朽化と、機械の性能が追いつかなくなったため解体される予定だったが、建物の価値から、町が北陸電力に要請。芸術に理解のある前町長の意思で美術館として再生した。電力会社側も積極的に再生に協力。建物は無償で譲渡され、敷地も一部譲渡、一部は借地として利用できた。ただ、住民側からは美術館というものに対して当初反対意見があがった。もっと実用的なゲートボール場等の用途も意見として出ている。 |
| 手本事例 |
札幌芸術の森など |
機能・用途の変更 のための 改修操作 |
開口部のシャッター扉を木戸に改築。外壁のレンガはすべてジェット噴射で洗浄。外壁のモルタルを塗り替えた。空調設備を導入するためには、天井を取り付けなくてはならない。屋根のトラスを見せたまま残したいために空調はあきらめた。温水パネルヒータを導入したが、効き目は少ない。電気、給排水設備を整備。(事務所など)中2階部分は新設。 |
法規クリアの ための改修操作 |
消防、非難経路、警備などの設備の設置。予算の関係もあったが、限られた空間を再生するため美術館に必要不可欠な設備類、収蔵庫などの設置ができなかった。 |
建築の歴史や 記憶を残すために 保存したもの |
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改修にあたって 現場で発見した 苦労など |
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改修当時の 法規との関係 |
古い建物ということで甘く見られて助かった部分もある。屋根を支えるトラスは部材が細すぎて、ぎりぎり法規を通った。 |
| 文化財等の指定 |
利点:登録されたことで保存が正しかったということの証明となる地域にとって重要な意識向上となった。 不利点:近代化遺産としての初の登録文化財であるため、収蔵庫、設備系統の改修が思うようにできない。 |
| 事業費 |
600,000,000円 |
| 補助金 |
電源立地促進対策交付金/97,000,000円(16%) |
改修後の声/ 今後の展望 |
・温、湿度管理ができない。そのため冬は閉館。日光が入るので展示される美術品に制限がある。しかし、美術館としての固定観念がないので、朝の光と夕方の光による見え方の違いなど、逆手にとって効果的な展示も出来る。 ・今は美術に興味のなかった地元の人もおもしろいものが観られるという話題が広まり、気軽に展示会を観に足を運んでもらえる。地域の人にとっては当たり前のように親しんできた建物なので、後付けのゲート棟などに避難の声も挙がった。 ・美術館としての採算は取れていない。町おこし、公共のサービスの意味で運営している。(儲けは考えていない。)地方の小さな美術館ということで、予算も限られた中での企画を考えるのが難しい。 |
| その他 |
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| 参考資料 |
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