里地ネットワーク 建築再生事例集  表紙へ戻る  次の事例へ
松本市あがたの森文化会館(旧松本高等学校講堂)
長野県松本市県

●学校建築の保存●公共建築物●1920(大正9)●80歳

 「あがたの森」。旧制高等学校、国立大学とその学校としての用途が変わりつつもきちんと保存されてきた。北杜夫の「どくとるマンボウ青春記」の舞台にもなるなど大正時代の洋風校舎が今もなお生き続けている。当時から残る小さい教室郡では、今もサークル活動などで学ぶ人たちも多い。

 使い続けながら重要文化財指定を目指すというのだが、全国でも大変珍しい事例となるので頑張ってほしい。


 他の写真を見る  図面を見る

詳細
所有者の変遷 国→松本市
設計者、施工者、
その他情報
様式、特徴 西洋建築様式を簡略化して応用した木造洋風建築
構造 木造
建物の使われ方 「あがたの森文化会館」として、公民館、図書館、市民の文化活動の拠点として活用されているほか、松本市内の観光名所として利用されている。
年間利用者 約100,000人
歴史、変遷 旧制松本高等学校は、大正8年開校。その後信州大学文理学部に移行され、現在信州大学の移転にともない市の所有となった後に現在のあがたの森文化会館として保存整備を行い現在に至る。
地域の思い 全国的に旧制高等学校の遺構が少なくなってきているなかで、当時の状況が最もよく保存されている唯一のものともいわれています。また多くの学生を輩出し現在も同窓会などがたえない。
再生の目的 1地区1公民館という当時の市政により、また市内西地区の図書館としての整備の必要があったため用途が決まった。
保存・再生活用
に至る経緯、
地域の意見
昭和56年2月、長野県県宝に指定され、現在は、校舎を文化財として保存すると共に、市民の教育文化施設として活用するために「あがたの森文化会館」として公民館、図書館、市民の活動の拠点として利用されている。
手本事例 奈良女子大学記念会館
機能・用途の変更
のための
改修操作
主に設備面、水道、章か設備、暖房設備、ガスなどの設備など
法規クリアの
ための改修操作
国の重要文化財指定を目指しているため、現状維持が絶対である。そのため空調設備(ストーブ)等で既存壁に穴をあけずに工夫して排気孔を設置した。
建築の歴史や
記憶を残すために
保存したもの
改修にあたって
現場で発見した
苦労など
建物全体を保存していくためには外観上の変更を成るべく改変しない形にしなければならないため当時資料の整理等が大変である上、現在使用し続けていくには、当時にはないものの設備等の配置を目立たないようにしていく必要が有る
改修当時の
法規との関係
免除
文化財等の指定 県宝
・利点/県宝に指定されているため堅の補助金が修理予算に取り込める。
・不利点/県宝上の制約というのはあまりないが、県側としては国の重要文化財指定を目指しているため、県の補助金でできることが現状維持でしかない。
事業費
補助金
改修後の声/
今後の展望
・空調設備等が十分な設備でないため夏・冬が使用しづらい。また、消火設備等も不十分である。文化会館全体での職員数が少なくセキュリティー面での不安が残る。
・校舎がそのまま保存されているため、年輩の利用者にとっては青春時代を思い起こされるようで、少々使いづらくとも今のまま大幅な改修はしないでほしいとの声もある。
その他
参考資料
           
 表紙へ戻る 里地ネットワーク 建築再生事例集  次の事例へ