里地ネットワーク 建築再生事例集  表紙へ戻る  次の事例へ
小弓の庄(旧加茂郡銀行半黒支店)
愛知県犬山市大字羽黒

●まちづくりの拠点●公共建築物●1907(明治40)●94歳


詳細
所有者の変遷 福富氏→犬山市
設計者、施工者、
その他情報
林廣伸建築事務所(改修時設計)、青山建設株式会社(改修時施工)
様式、特徴 明治40年頃の建築様式を残した木造2階建て寄棟造り、棧瓦葺きの擬洋風建築。
構造 木造
建物の使われ方 市内羽黒地区における”まちづくりの拠点施設”と位置付け、主な用途を展示ホールおよび集会場として活用している。市民活動団体等により、パソコン教室やコンサート等を開催。
年間利用者
歴史、変遷 当初、旧加茂郡銀行羽黒支店として建築され、昭和5年の銀行廃止後、地元の福富氏が購入した。その後愛北病院羽黒診療所として利用される等の経緯を経て、現在に至る。
地域の思い 近年に至るまで福富邸として地域の人々に親しまれてきた。
再生の目的
保存・再生活用
に至る経緯、
地域の意見
建物再生に至った経緯としては、「明治、大正時代の特色ある建物を保全し、後世に引き継ぐ」という観点のもと、まちづくり運動に取り組んでいた市民グループからの要望がきっかけとなった。
手本事例
機能・用途の変更
のための
改修操作
外部:当初の材料を再利用し、以前の外観を忠実に復原するため、漆喰仕上げにした。
内部:展示スペース、障害者用の通路の面積を確保するため間仕切りを撤去。管理室に硝子戸を新設した。1階の集会室、管理室には空調設備を設けた。2階広間の欄間部は吹抜けなので、木枠を設け硝子で間仕切りした。2階広間の奥に便所と給湯設備を設けた。
法規クリアの
ための改修操作
当初階段が急勾配であり、現行法令上も不適格であるため、玄関ホール左脇の四畳半を階段室とした。構造上では鉄筋コンクリートの基礎を設け、壁筋違を増設した。また、二階の玄関吹抜け廻りと、外部に面する窓廻りに手摺を設けた。その他、排煙装置、非常用照明設備、消火器、誘導標識などを設けた。土台の一部を切断し、外部と土間との段差を解消した。
建築の歴史や
記憶を残すために
保存したもの
当初の材料はできる限り再利用した。
六畳部分の撤去された間仕切りの跡を残すため、床見切の延石を施した。
改修にあたって
現場で発見した
苦労など
建築後、銀行診療所等様々な変遷を経ており、多くの箇所で改築が行われていたため、建築等時に復原するための資料が乏しかった。現在では使用されていない資材等(金物)があったため、その資材を再現するのに難航した。
改修当時の
法規との関係
クリア
文化財等の指定
事業費
補助金
改修後の声/
今後の展望
その他 第8回愛知まちなみ建築賞受賞
参考資料 「小弓の庄」(旧加茂郡銀行羽黒支店建物復原の概要)
           
 表紙へ戻る 里地ネットワーク 建築再生事例集  次の事例へ